FREDERIC PIGUET(フレデリック・ピゲ)-腕時計 評判
【FREDERIC PIGUET】 みんなの評判! 【レビュー354件】
【FREDERIC PIGUET】 バイヤーの辛口コメント! 【レビュー47件】
【FREDERIC PIGUET】 ここが良い点・悪い点! 【レビュー103件】
スイスに最後まで生き残っていた独立時計メーカーの1つ、フレデリック・ピゲだが、ブランパンに続いてSMHグループの傘下に入った。
ピゲは4世代続く高級時計メーカーであり,正統派の機械時計製作技術を1世紀半に亘って受け継いできている会社だ。
そして,創始者の曾孫に当たるジャック・ピゲは、馬の紋章を“マルク"(トレードマーク)に持つ同社の現社長であるが、この度の変革について彼に尋ねると、「我が社にとって一番大事なことは、多くの企業が集まったこの巨大グループの中で、常に個性を保ちつつ、企業同士の協力で生まれる大きなメリットを活用していくということです。我々はその通りうまくやってきたと思っています」と答えた。
ジャク・ピゲの祖々父、ルイ・エリセ・ピゲが誕生したのは1836年であり、その後20歳になるとジュラ山脈のクレ・ドゥ・ルクルトという小さな村で複雑時計を作り始めている。
彼はその傍ら妻と作男の手を借りて、小さな農場も経営していた。ところが1890年、あろうことか大嵐によって彼の家や土地令てが破壊されてしまったのである。ルイはやむなく故郷を離れ、ル・ブラシュの近く、正確にはル・ロシェという場所で自分と家族の新しい人生をスタートさせた。
ル・ロシェのあるジュウ渓谷は、時計産業の中心地であった。そんな中、ルイは当初古い工場を利用して時計作りに従事していた。時間が経つにつれてそれは“カスタムメイド"の時計工場に変身していき、1924年に取り壊されるまで同社によって使用されていたのである。
その間、 この工場からは貴重な高級複雑時計が数多く誕生、,同社の繁栄が何十年にも亘って続くことを物語っていた。
現在のフレデリック・ピゲ社は、依然としてクラシックなメカニカル・ウォッチを生産しているが、従来よりもずっとグレード・アップしたものになっている.
というのは、何年にも亘って同社の天才時計自I達が、障害となって実現を阻んできた時計製作上の難題解決|ご専念するようになったからであり、その結果、超小型から超薄型、複雑なものまで、バラエティーに富んだ超高級ムーブメントを生産できるようになったためである。
そして、多くの時計メーカーが同社のムーブメントを仕入れて有名なモデルに採用するようになり、現在もそれは続いているのだ。また、最近不死鳥のようによみがえった老舗のブランパンは、ジャック・ピゲの協力で彼のムーブメントのアイディアを基に再興を果たしている。
以上のように今日繁栄を続けるピゲであるが、その秘訣はムーブメントにより多くの機能と、より小型のメカニズムを搭載し、かつ永遠の美しさと上品さを添えることだそうだ。加えて、普段ケースの中に隠れて見えないムーブメントでも、
ピゲの工房ではまるで芸術品か宝飾品を扱うかのように、細心の注意を払い、愛でながら加工を施していくのである。
このことについてジャック・ピゲは次にように語っている。「美しくて、上品な仕Lがりのムーブメントは、どこかとても格別に思えるものです」彼は経験で物を言っているのだ。ピゲのムープメントは10タイプの基本キャリバーから成り、その1つ1つに現在知られているコンプリケーションの全種類が揃っているのが自慢である。すなわち、客の注文に応じて、各基本キャリバーからオリジナルのムーブメントを50種類以上も作ることができるというのだ。
ジャック・ピゲは「たとえ時計本来の目的としてではなく、おしゃれなジュエリー・ウォッチとして使う予定であっても、個性のあるウォッチをお探しのご婦人なら、やはり皆さんメカニカル・モデルを選ばれることと思います」と確信をもって述べている。
つまり、彼はなぜメカニカル・モデルを選ぶ人が次第に増えてきているのか、その訳がちゃんと判っているのである。それによれば、 ままず第一に、規則正しく刻まれる小気味よい“カチカチ"という音が再評価されたこと。第2にシースルー・バックから精密ムーブメントの美しさを観賞する味をしめた時計ファンが増えていること。第3に、何年経っても、或いは何「年経っても修理すれば使える、メカニカル・ウォッチの優れた耐久性に値打ちが感じられるようになったことである。
ル・ロシェにあるフレデリック・ビゲの小さな工場では、年間生産されるムーブメントはメカニカルが約20,000個、 クォーツが40,000個となっている。
また、同社の社員総数は195名で、その内72名が地元の自宅通勤者だ。そして、組み立て、調節、品質管理の各部門に約30名もの熟練時計師を配属しているのが特徴であるが、それは他社に比べ、彼らが熟練職人達の腕にずっと高い信頼を寄せているからであり、SMHに加入する以前の“不振時代"を逆手に取って、熟練時計師ら常雇人員の充実を計ったからなのだ。
かくして、同社は社員同十の家族的繁がりを土台とした企業のまま現在に至っているのである。すなわち、全員がお互いに顔馴染みであり、また現在、SMHに属しているとはいえ、全員一緒にフレデリック・ピゲという船に乗っているいわば1つの家族なのだ。
とはいえ、難題の解決、新機軸の採用、新しいコンプリケーションの開発の模索の時代は既に終わっている。
「我が社の今の第1目標は、 これまで貯えてきた知識やノウハウをまとめて整理していくことです。そして、製品と品質のレベルを可能なかぎり高く保つことを是非やっていかなければなりません。でもこういう時、SMHに入っていると本当に好都合なんですよ」とジャック・ピゲは説明している。この小さな会社が将来伸びていくとしたら、それは生産量よりも計I質、つまり量より質に重きが置かれることであろう。
また、同社の「過去の貴重な経験が、現在の血となり肉となるJというモットーは依然として、思実に守り続けられることであろう。
キャリバー950、12、1185、1186、1150、610
時価
キャリバー950というムーブメントで、総生産数の3分の1を占めている。その他、素晴らしいメカニズムを搭載しているモデルを挙げていくと、まず超薄型手巻モデルのキャリバー21で、1925年以来ずっとオリジナルのまま生産されている。次は、キャリバー1186とキャリバー1185であるが、前者は最も小型の自動巻スプリットセコンド・クロノグラフで、後者は300f国以上の部品で構成されているのが特徴だ。キャリバー1185には、自動巻と手巻、スプリットセコンドが付いているタイプと付いていないタイプがそれぞれあり、注文があればミニッツ・リピーターも搭載することができる。一方、1993年のバーゼル・フェアでフレデリック・ビゲは2つの新型キャリバーを発表した。1つはキャリバー1150という自動巻ムーブメントで、パワー・リザーブ量が他社のライバル製品の42時間に対し、何と100時間以11にもなっているのだ。またもう1つの新作は手巻のキャリバー610で、小型で上品な婦人用モデルである。
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