GRUEN(グリュエン)-腕時計 評判
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グリュエンは、１８７４年にオハイオ州の州都コロンバスに創設した歴史ある腕時計ブランドだ。
創設者である、Dietrich Gruenは、ドイツに生まれドイツの時計工房で腕を磨いた。
その後、単身アメリカへ渡り自らの時計ブランドを立ち上げた。
彼の息子たちはそれぞれその工房を拡大し、アメリカでも有数のブランドへと成長した。
ドイツ生まれのDietrich Gruenは、腕を磨いたドイツでの時計部品に絶大な信頼を持っており、わざわざドイツからアメリカまで時計部品を輸入して腕時計を組み立てたほどである。
時計ブランドの主流がスイスに流れた時代においても、グリュエンは遅れを取らず、すぐさまスイスにおいて腕時計供給工場を設立した。
日本ではあまり馴染みのないブランドであるが、その技術と伝統は確かなものがある。
1930年代、アメリカには大恐慌の不景気の暗雲が垂れ込めていた。
しかし後半に入ると、ようやく雲間から未来への明るさが見えてきた。
アメリカを代表するデザイナーのレイモンド・口ウイが流線形の機関車を生み出したのも、この頃だ。
カーベックス
5万9000円
この時代の時計のなかで文字通りー世を風靡したのが流線形のデザインのグリュエン・カーベックスだ。手首にフィットするようにカーブしたケースはアメリカで大流行し、他のメーカーも類似品を出したほどだった。当時の広告をみると、「最も真似される時計」、というコピーまで登場している。しかし、カーベックスの特徴は、ケースだけでなく、ムーブメント自体がカーブしていることで、これはかなり高度な技術を要した。他では同じようにムープメントまではカープさせられず、カーブしたケースに小さなムープメントを入れ、精度も高いとはいえなかった。一方、従来、グリュエンが作るムーブメントは高精度で知られ、スイスでも高く評価されていた。カーベックスはデザイン、技術、いずれの点でもアメリカ時計史を彩る時計だ。
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