SINN(ジン)-腕時計 評判
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元ドイツ空軍のパイロットだったヘルムート・ジンによって1961年に創業。
ミリタリー・パイロット・クロノグラフを作るのに、これほど最適な人はいない。 ドイツのフランクフルト郊外で小さな時計メーカー、ジンを営むヘリムート・ジンだ。
若い日から空を飛び、自動車レースに挑み、第2次世界大戦中はミリタリー・パイロットとしてユンカースJU52やユンカースJU88の操縦桿を握り、1万2000回以上の飛行体験をもつ彼は、自らの経験をもとにパイロットに適したクロノグラフを作るという目的で、第2次世界大戦後にこの会社を設立した。
正式名称「ジン スペツアルウーレン(=ジン特殊時計会社)」という通り、独自技術を満載した時計を数多く展開している。その代表格とも呼べるテクノロジーが、外気圧に対してまったく同じだけの内部圧で押し返すというパスカルの原理の応用した「ハイドロ・システム」。
時計ケースにシリコンオイルを封入することで時計ケース内部の気体の収縮率を海水や淡水とほぼ同じにし、必要以上にケースを大型化することなく5000mもの防水性能を実現しているのだ。
ジン独自のテクノロジーはほかにも多数ある。
例えば、「ドライカプセル」は潤滑オイルの劣化を引き起こす水蒸気を可能な限り取り除くための機構。さらにケース内に希ガスと呼ばれる極めて安定したガスを充填して、静電気や不安定ガスを含む空気を可能な限り排除し、放電腐蝕を防ぐ「プロテクトガス」もジンが誇る独自のテクノロジーだ。
また、オイルの開発にも取り組んでおり、急激な温度変化に耐え、安定した精度をもたらす特殊潤滑
オイル「OIL 66‐228」も完成させている。
こうした数々の機構を、適材適所に採用しながら作られた時計は、いずれ劣らぬプロフェッショナル仕様。ミリタリー仕様のパイロットやダイバーズなどで、他社を圧倒するスペックが整っている。
また、プロフェッショナルユースという点では、ユニークな製品として財政や財務などの金融に関係している人のための計測機器として「ファイナンシヤル・ウォッチ」と称される6000シリーズも展開中。
さらに時計界の伝統を重んじながらも、現代のライフスタイルや最新技術を駆使したベーシックな時計も手がけている。
こうした幅広い製品は、すべて「使うためだけの時計」の哲学のもとに開発されている。
ジンの時計はユーザーが極限状態にあっても、信頼のおける究極のツールなのだ。
103.B.SA.AUTO
30万4500円
ブランドの基本精神を体現した実用的な王道クロノグラフ。プラックベセルは1960年代にドイン空軍クロノとして正式採用された155の伝統にならい、両方向回転タイプを採用している。
603.EZM3
30万4500円
1998年に誕生した出撃用計測機器シリーズEZM(アインザッツ・ツァイト・メッサー)の一本。8万A/mもの耐磁性能と50気圧防水を誇る、超高性能ダイバーズウォッチだ。
Model 103.Tl.TESTAF
42万円
アーヘン応用科学大学による"パイロットウオッチ標準規格(TESTAF)"に基づいてテストされ、認定した証としてダイアルにTESTAFのロゴマークをプリント。公的機関がプロユースに適した航空時計と認めたのも十分に納得がいく。ムーブはETA7750がベースとなっている。
Model 6060.M
40万9500円
金融業界に向けたGMTモデル。矢印型の24時間針で第2時間帯を示し、回転ベゼルとの併用で第3時間帯まで読み取れる。裏スケから見えるローターには金融市場での状況を示す"雄牛(ブル)""熊(ベア)"を刻印。アリゲーターストラップ付属。世界限定150本。
タイプ156B
13万5000円
このモデルは、西ドイツ空軍の正式採用をうけた旧タイプの流れを汲んでいる。12時間積算計、60分積算系、24時間表示、スモールセコンド、カレンダー、逆回転防止ベゼル付きの自動巻きクロノグラフだ。自ら設計から調整までを行う彼は職人的な手作業を誇っている。完璧をモットーに、決して手を抜かない頑固さがドイツ人気質だ。商業主義に流されず、頑なに納得のいくものを少量生産続けるジンのクロノグラフは、空の男の憧れでもある。現代ドイツ時計を代表するハードウオッチの条作だ。
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